桐たんすにカビが発生!!

なぜ桐たんすにカビが発生するのか?

桐たんすの最大の特徴は調湿機能です。一年を通して箪笥内部の湿度を一定に保ってくれます。

桐たんすは周囲の湿度に反応します。梅雨時期など湿気の多い時は湿気を吸い、冬の乾燥した時期には湿気を吐き内部の湿度を調整してくれます。

そのため大気中の埃やカビの胞子なども一緒に呼び寄せてしまい放置するとカビが発生してしまします。ウレタン塗装やラッカー塗装は呼吸をしませんのでカビが発生しにくいのです。しかし調湿機能はありません。

 

カビの発生は予防できるか?

まずは収納する衣類はしっかり乾かしてから収納することです。着物を着て外出し帰宅後そのまま畳んで仕舞うのはやめてください、必ずかわかしてから収納しましょう。乾かさないでそのまま収納してしますと衣類の湿気を箪笥が吸いカビの発生につながります。扉内部の衣裳盆や扉の裏にカビが発生するのはこのパターンです。

 

箪笥の表面をたまに乾拭きして埃を払ってっください。その際やわらかい布で優しく拭いてください。

 

湿度の低い晴れた日には扉や引き出しを開け風を通してください。

 

以上のことを行うことでカビの発生はかなり防げると思います。

カビ処理

扉内部にカビ発生

扉の裏や衣裳盆にもカビが

桐たんすにカビ
桐たんすの扉にカビ

まずは熱湯で洗い砥の粉を落とし傷などを修理したあとに薬品

で殺菌してから仕上げ直しいたします。

桐たんすカビ殺菌
扉内部のカビを殺菌しました。

カビは綺麗に無くなりました。

引き出し内部カビは逆流性石鹸にて殺菌消毒いたします。

カビの痕は残りますが殺菌いたしますのでカビの臭いは消えます。

 

 桐たんすカビの痕
桐たんすカビの痕

カビの発生を防ぐ

カビは光合成を行いません。水やタンパク質・皮脂やホコリを栄養としますので

収納する着物は仕舞う際には必ず良く乾かしてから収納するようにしましょう。

湿度が低くよく晴れた日には扉や引き出しを開けて風を通してあげるのも有効です。カビは乾燥を嫌います。

気付いたら柔らかい布でホコリを取るように拭いてあげると良いです。